逃避行2探訪レポート



     全てから逃げ出そう。
     どこまでも、どこまでも。
     本当の自由を手に入れるんだ。

     救いを求めて 旅立とう。




このページはM-SEEKというサイトで連載されています「逃避行2」という小説の足跡を
実際にぽろが訪れ、小説のリアリティを体感しようという一念で作成したレポートです。

そのため、このレポートは小説の原作者いこーる氏とは何の関係もございません。
また、あくまでもぽろの主観と、ぽろの読んで解釈した結果からのレポのため、
原作者いこーる氏が執筆にあたり、実際に想像・意図された場所とは
異なる可能性がありますことをご了承ください。
また、作中のネタバレが多々存在しますため、閲覧の際はくれぐれもご注意ください。



1日目 (渋谷)
2日目 (渋谷〜熱海)
3日目 (弁天島〜豊川)
4日目 (豊川)
5日目 (豊橋〜)


このレポートを書くに当たっての探訪旅行は、2007年9月1〜2日にかけて、
青春18きっぷを使用して行いました。
そのため、季節や時間帯・天候など一部小説描写と異なる部分がありますことを予めご了承ください。
また、一部画像に人の姿が写っているものがありますが、肖像権を侵害する意図ではないことを
ご了承くださいませ。
問題があります場合は、管理人まで連絡ください。しかるべき対処をさせていただきます。



























2日目

 全てがれいなを追い詰める。街の視線も、仲間の励ましすらも。
 追い詰められたれいなは、小春と逃げることを決意する。
 美貴からキャッシュカードを借り、電車に飛び乗った。

 れいなと小春の逃避行、そして美貴と愛の追跡劇が始まる。






JR渋谷駅周辺(6 推考〜7 渋谷)
渋谷駅へ美貴を呼び出したれいな。
小春を店に待たせ、お金を借りる交渉をする。
しかし愛は小春を発見し、連れ戻そうとする。
拘束を逃れた小春とれいなは美貴からキャッシュカードを受け取り、電車にで出発する。



渋谷駅北側ガード周辺。
余談ですが、109-Aの地下2階にはHello!Projectオフィシャルショップ渋谷店があります。


@の地点から撮影。れいなと美貴が邂逅した銀行の前。
車が駐車していたので手前から撮影。車の奥に通用口があります。




Aの地点から撮影。カメラ屋・映画館・そしてマクドナルド。シネプレックスになっています。
恐らく小春が逃げ込もうとした地下鉄の入り口は右側の工事箇所かと。現在、地下鉄の駅を作るため、工事中。
ちなみに、道路を渡って渋谷駅側には現在は普通の半蔵門線・田園都市線の入り口があります。
工事中のため、狭くはなっていますが、現在は使用できる模様。




東急田園都市線(8 出発)
長津田までの道のりは約30分。
途中、二子玉川を越えた辺りから地上に出ます。それまではずっと地下を走っています。




JR長津田駅(9 誰か〜10 逃げるものと追うもの)
長津田でお金を下ろしたれいなと小春。
青年から便利な青春18きっぷの存在を聞くが、お金が足りない。
追いついた愛に小春は冷たい言葉を投げ、振り切って改札を入る。
そのことが、小春の心に重い影を落とす…。


長津田駅構内図。
れいなと小春は左上田園都市線改札から乗り換え、下方JR窓口へ。
愛と美貴は北口から。
二手に別れ、美貴は田園都市線改札へ、愛はJR改札へ…向かう途中にれいなと小春を見つけます。




上記地図の赤印地点から撮影。
れいなと小春が並んだ窓口(左側手前)と券売機(奥)。
右手奥を左に曲がれば田園都市線の改札があります。
時計の時間がとんでもない時刻を指しているのはご愛嬌(w 出発間もないもので(w




JR町田駅(11 喧噪の中〜12 突破)

JR町田駅構内図(左)と小田急町田駅構内図(右)。
JR町田駅と小田急町田駅は連絡通路で繋がっています。
左右の図で位置関係が合ってないのは申し訳ないです。JRの左側から出た連絡通路は逆「コ」の字型を描き、小田急町田駅に繋がります。
右側地図、小田急線の左下の通路から右に折れる通路、それが繁華街への道になります。




JR町田駅構内図赤印地点より撮影。
改札を抜けた先に広場になっています。
この地点で愛はれいなたちと意識をシンクロさせます。
フラッシュ焚かれなかったので暗くて申し訳。




小田急町田駅構内図@地点より撮影。
愛が見張っていたのはまさにこの改札の前ですね。




小田急町田駅構内図A地点より撮影。
美貴が見張っていたのはこの地点、そして小春の作戦が炸裂したのもこの地点。

ちなみに、小田急町田駅南口周辺は入り組んだ小道が多く、
ラーメン屋・惣菜屋・ファーストフードなど食べるお店が数多くあります。
探訪の時刻的制約により、ほとんどの店が開店してなかったのでとんこつラーメンは食べれませんでしたが…。



JR小田原駅(13 痛恨)
JR小田原駅には乗換えにも駅を出るにも必ず通る東西連絡通路がある。
そこでれいなと小春を待ち伏せる予定だったが、渋滞により到着がギリギリになってしまう。
愛は単身駅に向かうが、痛恨のミスを犯してしまう。




小田原駅構内図。見ての通り、東西連絡通路が真ん中を貫いている。
連絡通路の幅は約20メートル。とても一人で見張ってたった2人を見つけるのは不可能に近い。




上記地図の赤印地点から撮影。
暗くて分かりにくいが、中央の液晶の右側にJRの改札口が、そのやや手前に切符券売機がある。
左側は小田急線の切符売り場。見切れた左手前側に小田急線の改札がある。
小田急線とJR線がぶつかることもあり、そして夜行快速が止まることもあって早朝から深夜まで人通りが耐えない。




車内(14 坂道)

JR根府川駅ホームにて撮影。偶然に特急待ち合わせで停車。
なるほど、駅の北側は山に、そして南側は急斜面と海がある。
宿泊施設や飲食店が迷うほど充実している、とは考えにくい。
ホームの位置関係から海は撮影できず。



熱海駅周辺(15 海の匂い〜16 逃避行)
熱海駅で降りたれいなと小春。
つかの間の休息。
追いついた美貴と愛は、翌朝お金を下ろしにきた2人を捕まえる作戦を立てる。





熱海駅から500メートルほど歩くと海に突き当たる。
南にまっすぐでもいいし、改札右手側からアーケード街を下ってもいい。
小さな小道も多いし、海へ下る道は多くある。
そして下った先には海水浴場と、見晴らしのいいテラス状の展望台。さらに奥には漁港がある。
写真はテラスの展望台から。左手に海水浴場、正面奥は防波堤と漁港が。
今年初海にテンションが上がってしまい、砂浜を歩くのに夢中で予定の電車を乗り過ごし、しかも漁港まで行けず、なのでこの1枚のみ。
ちなみに海水浴場も8月31日で閉鎖中。海水浴客はまばらにではあるがいたけれども。

















3日目

 まんまと美貴と愛を出し抜き、追跡を振り切ったれいなと小春。
 つかの間の休息の時間を楽しむ時間。
 それを追いかける美貴と愛は、不吉な知らせを受け取っていた――




熱海駅周辺(16 逃避行)

JR熱海駅構内図。
改札と出口は一つ。改札から見て正面ロータリーの左側には足湯があり、温泉町であることを感じさせる。
ロータリー正面には背の高いホテルが立ち並び、海に下っていくと旅館が立ち並ぶ。
駅正面から右側にかけてがアーケード街、そしてその先に海が広がる。




上記地図赤印地点から撮影。
右の地図の奥にあるのが熱海駅構内ATM、そして非常に分かりづらいが、左側の看板の真ん中らへんの奥、
ロータリーの向こう側にホテルの下にファミリーマートがある。(一応緑の看板写ってるけど、見えるかな…)
位置関係的には撮影地点すぐそばの柱に美貴は身を隠していたかと。
なお、右側に下っていくアーケードの終わり付近と、もう少し下った先に残り2件のコンビニがある。
(描写と系列店が微妙に異なることから、一番下にあるコンビニは店舗を間違えている可能性あり)




弁天島駅周辺(16 逃避行〜18 空の陰り)
弁天島で降りたれいなと小春は日帰り温泉に浸かり、旅の疲れを癒す。
その一方で美貴と愛はあさ美の助言で、2人のこの日の目的地が豊橋であることを把握し、動き出す。




れいなと小春が乗った、1日一往復、大垣と東京を往復する夜行列車。
乗車券と指定席券510円のみで乗れるため、利便性も良いが、競争率も高く、混雑する。
また、深夜に消灯しないため、慣れていないと夜行バス以上に眠ることは難しい。
2007年の3月のダイヤ改正により、利用しづらくなったといわれているが、それでも人気の夜行列車。




JR弁天島駅周辺図。
駅の真正面には熱海ほど林立はしていないが背の高いホテルがあり、そこを抜けて100メートルほど歩くと
浜名湖にたどり着く。潮干狩りなどの有名なスポットになっており、シーズンには混雑する模様。
駅の反対側は住宅街になっており、運河のように入り組んだ水路と住宅街が交じり合っている。
れいなと小春がお金を下ろした郵便局までは500メートルも離れていない。




上記地図@の地点から撮影。
通りから1本入るともう本当の住宅街。短い道の突き当たりは水路。
郵便局を抜けて湖を見たれいなと小春は振り返り、郵便局を指差す。
駅から一番近いATM。




上記地図Aの地点から撮影。郵便局外観。
もともと弁天島駅周りはそれほど大きな街ではない。もちろん、花火大会などの時期には壮絶に混むようだが。
閑静な住宅街にある、小さなまちの郵便局、といった印象を受ける。




おまけ。郵便局前の掲示板に張り出してあったので撮影。
…深い意味はないです(w




上記地図Bの地点から撮影。
この頃、残念ながら天候は崩れ気味。渋谷出発地点から曇り空の天候はここに来て泣き出しそうになっていました。
時刻は9月1日の夕方。熱海での長逗留が災いして東海道線の接続が悪いタイミングだったので時間がかかってしまいました。




上記地図Cの地点から撮影。
浜名湖のシンボルでもある鳥居。
湖の周りには南国を思わせる観葉植物が多く植えられており、鳥居を見なければ日本ではないと思わせるほどである。
浜名湖の周りには先述の通りホテルが林立しており、日帰り温泉がある施設も少なくない。
しかし熱海とは違い、小さな旅館はほとんど見られず、高級旅館やホテルばかりといったイメージである。



弁天島〜豊橋・豊川(18 空の陰り〜19 政治的な あまりに 政治的な)
追跡を逃れたれいなと小春は次の仕送りを待ち、時間を潰すために豊橋へと移動し、さらに宿を豊川に取る。
時間はいくらでもある。お金の温存もあって豊川までは歩くことになった。
その頃、美貴と愛は不吉な情報を得、豊橋でれいなと小春を捕まえるために向かっていた。

弁天島から豊橋までは電車で約20分。夜行快速は止まらないが新快速は弁天島にも停車する。
その後の豊橋〜豊川間は電車で約10分。こちらも快速で2駅だが各駅停車だと5駅ある。
駅から駅までの路線での営業距離が8.6キロ。実際に歩いたれいなと小春はもっと歩いているだろう。
住宅が多かった豊橋から豊川に向かうにつれて畑が、そして田んぼが景色の多くを占めるようになってくる。
豊川の駅周辺は田園が広がり、遠くにショッピングセンターや家電量販店が見えるが、駅周辺は閑静である。
















4日目

 電車に乗らせないための美貴と愛の策略により、身動きがとれないまま階段の陰に逃れたれいなと小春。
 小春はれいなの昔の弱かった頃の昔話を聞く。
 そしてついにマスコミの、人々の、全ての悪意がれいなを追い詰める――




弁天島〜豊橋・豊川(20 ティッピング・ポイント〜22 優しさ)
れいなの目に週刊誌を留まらせないため、電車に乗らせない作戦を取った美貴と愛。
そのまま住宅街に逃れたれいなと小春。
豊川は大きな町ではない。駅を利用すればすぐにも見つかる。
身動きの取れないれいなと小春は全くの偶然に週刊誌を目にしてしまう。

3日目に書いたとおり、豊川の駅周辺はお店が充実しているとは言いがたい。
もちろん、3日目の安宿が駅の近くにあったかとは言い切れないが。
時間的制約から豊川は駅から出ることはできなかったため、判断材料が駅ホームから見た景色だけのため、
4日目についてはあまり描写することができません…。


















5日目

 頼みの綱の小春の存在すらも奪われ、全てに絶望したれいな。
 小春を置いて一人電車に乗り込む。
 何もしない。何も考えない。全ては電車の進むに任せるまま。
 行きついた末にれいなの逃避行は終わりを告げるだろう。
 旅の終わりの、結末は……




豊川駅(23 身勝手)
れいながいなくなった。
全てに絶望したれいなは、小春を自分と同じ絶望の世界を見せることを嫌い、小春を置いて出て行った。

JR豊川駅構内図。
駅の施設自体は非常に新しいが、改札もホームも決して広くはない。
改札で待ち伏せをすれば、見落とすことはない。





上記構内図@地点から撮影。豊川駅改札。
見ての通り、自動改札の数も少なく、長時間待ち伏せをしていたなら不審な目で見られるだろう。
しかし、美貴はこの場所で待った。ほかに手がかりがないのだから。




上記構内図A地点から撮影。豊川駅東口ロータリー。
帰ってから駅構内図を見たところ、西口のほうが広そうですね。
あるいは、愛が待つ車を停めたのは西口かもしれません。
駅に立ってみた感覚では、東口側出口のほうが広かったので、実際に立った感想では東口に違いないと勝手に思ったのですが。
飯田線自体は15分に1本は電車はあるのですが(車両は1両か2両編成)、ちょうど接続の電車があったため、
それにすぐ乗るために慌てていたため、豊川滞在時間はわずか8分。
もう1本遅らせれば周辺地理も取材できたのですが。




豊橋駅(23 身勝手)
れいなは豊橋駅まで歩き、そこから電車に乗り込む。
もはや自分で選択をし、決断することにすら疲れていた。
電車に乗り、最後の旅路が始まる。





JR豊橋駅改札口。
東海道本線と飯田線の乗り換えのあるこの駅は小田原や町田ほどではないが電車到着のたびに人が大勢行き来する。
快速も止まり、町も大きい。利用者の多い駅である。





れいなは豊橋から電車に乗り込んだ。
れいなの逃避行はまだ終わっていない。
その旅の結末は?救いを得ることはできるのか!?







※今回の足跡旅行では旅行実施時の最終更新分(2007年8月29日更新)の『23 身勝手』までの
足跡を追っております。
以降の更新分についてはまた次回、日を改めての挑戦を行いたいと思っております。
最後になりますが、このような素敵な小説をお書きになったいこーる氏に深く感謝いたします。
今後の更新も楽しみにしております。



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